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(1)自分の言葉
前回もご紹介しましたが、キング牧師の「I have a dream Speach」。
キング牧師のこの原稿を前日一晩徹夜して書き上げたと言われています。
約16分のスピーチの間、キング牧師は完全にその内容を自分のものとし、
原稿に目を落とすことは非常に少ないのです。
自分の思い全てを原稿に落としているんですから、
当然と言えば当然なんですけど、、、凄いですね。
やはり、プレゼンの基本は「自分の言葉で語りかける」ことです。
プレゼンに慣れていない方は、時々完璧な原稿を準備していることがあります。
私は「読む原稿」は使いません。読むための原稿を準備すると、
ついそれに頼ってしまい、視線は下に落ち、棒読みになりやすい。
そして、ちょっと原稿から目を離して、オーディエンスを見ていると、
原稿のどこを読んでいるかわからなくなっちゃたりします。
私が使うとすれば、伝えたいエッセンスをキーワード化したメモぐらいです。
(2)短文リフレーズ
最終的に、聞き手に伝えたい「Key Message」は、短文で表現する。
これが印象を強める条件だと思います。
そして、それを「繰り返す」。ひたすら「繰り返す」。
素敵な短文であれば、必ず聞き手のマインドに深く刻まれます。
再びキング牧師の「I have a dream Speach」。
そもそも、タイトルになっているように、
「I have a dream」と連呼することで、有名なスピーチです。
氏は、スピーチの後半で、声高らかに「I have a dream」と
トータル9回も繰り返します。
これも前述のジョブスのスタンフォード大の卒業式スピーチ。
最後のメッセージは、「Stay hungry,Stay foolish」
こちらは、3回でしたが、淡々と自分の言葉の合間に、
3回織り交ぜることで、私の心にもジーンと染み入りました。
是非、聞いてほしいプレゼンです。
(3)数字のパワー
政治家はよく数字を武器に語ります。
財政、予算、景気指標、社会指標、その他もろもろ、、、
なんとなく「詭弁だな~」と思うことも多いのですが。(^^)
これは聴衆に納得感をもたらす効果があると考えられているからでしょう。
一方、ジョブスもよく数字を語ります。
さらに、単なる数字に終わらせずに、演出を加えます。
「iPhoneを400万台販売した」、、、に続いて、、、
「つまり、毎日2万台売れているんです」と、、、
なんとなく、「すごいな~」って思いますよね。
「アップルのシェアは、残りの競合3社の合計と同じ」
と表現し、圧倒的な強さをアピールしています。
数字はパワーを持っています。
さらに、ジョブスのように、数字を演出して表現すると、
さらにパワーアップすること間違いなしです。
(4)語り手転換
ジョブスの表現方法に、「語り手を転換する」技術があります。
これも前述の「iPhoneのプレゼン」の時の表現ですが、
「説明者としてのJobs」が「製品企画を考えるJobs」として
語り手を転換した瞬間がありました。
iPhoneの使いやすさを説明しているときの話です。
「入力するのに何を使えばいいか?」
「スタイラス(ペンの形態)か?」
「No!」(笑)
「今にも無くしそうだ」
「そうだ!誰もが持っている最も便利なもの」
「指だ!」
こんな独り言のような会話をもって、演出しているんですね。
普通に、
「iPhoneは、指で入力するので、とても便利です・・・」
なんてプレゼンされても、全然楽しくないですよね。(^^)
(5)ノイズ除去
ヒトには必ずクセがあるものです。
「なくて七癖」とはよく言ったものです。
プレゼンの中で気になるのは「口癖」ですね。
適度な頻度であれば、それほど気にならないのですが、
あまりにそれが頻発すると、聞き手はそれがノイズとして
気になって仕方ない、さらにはプレゼン内容に集中できない、
なんていう悪循環をもたらしかねません。
古くは、故大平首相の「あ~う~」が有名です。
政治家として、とても優秀な方だったと聞いていますが、
プレゼンテーションはお得意ではなかったようですね。(^^)
ここでは、ジョブスではなく、私の事例、、、(^^;
私も当然クセを持っています。
若い頃からプレゼンをする機会に恵まれましたが、
いつも話し始めに、必ず「エ~~」から始めていたんですね。
もちろん、自分では気づきませんでした。
これは、他人から指摘されて初めて気づく、
そして、直すにも常に指摘され続けて、徐々に治っていく、
そんな「時間をかけた改善」しかできないように感じます。